「かみ合わせ」について、深く考えたことがあるでしょうか? 本来、歯というものは、非常に敏感な感覚器です。たとえば、ご飯を食べていて、砂粒が混じっていて「ジャリッと」し、嫌な経験をされた方も多いと思います。それでは、同じ大きさの砂粒が靴の中に入っていたらどうでしょうか?おそらく「何かがあるな」と感じてもそのまま靴を履かれるのではないでしょうか?その違いとは、感覚器の精度がまるで違うからなのです。
歯というものは、数ミクロンの差までわかります。1ミクロンというのは1000分の1ミリですから、いかにすごい精度を持つかお分かりいただけたことと思います。歯科医院で銀歯を入れともらうとき、「はい、カチカチ咬んでください。」と何か色のついた紙を咬まされ、「どうですか?まだ高いですか?・・・」と言う会話が続き、「もう違和感ありません。」というと、銀歯をセメントでくっつけてもらう・・そんな治療に覚えがあると思います。あの赤や青の紙は、高いところに色がつくので、歯科医はそれを基準に削っていくのですが、最終的には患者さんの感覚に頼るしかありませんでした。そして、銀歯を入れた後、2〜3日は「なんか変だな・・」と思いつつ、一週間すると違和感がなくなり、慣れてしまう。そんな経験をされたことがあるのではないでしょうか?果たしてそれは本当にいい意味で「慣れた」のでしょうか?
元来、人間には「順応性」が備わっているため、多少体に合わないことでも、慣れてしまう傾向があります。咬み合わせがずれた状態で銀歯をセットされても、そのずれた状態に、顎が順応してしまい、最初あった違和感がなくなってしまうのです。もちろん、その状況は銀歯を入れたときだけに限らず、自分自身の歯でも、矯正治療後でも、どんな状態でも起こりえます。そうすると、全身的にいろいろな症状が出てきます。ただ、その症状もすぐ出てくるのではありません。さきほども述べましたが、生体には許容量というものがあります。例えていうならば、風呂桶にお湯を入れると、お湯が風呂桶の中にあるうちは何ともないが、それがいっぱいになると、溢れ出してしまう。その状態が症状に表れるときなのです。ですから、症状が出るかなり以前より、いろいろな原因が重なり合っている場合が多いのです。以下のような症状が出たら要注意です。
(1)顎がカクカク鳴る。
(2)口が開けづらくなった。
(3)顎に痛みがある。
(4)肩こりがひどくなった。
(6)偏頭痛がする。 |