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エルビウムヤグレーザー

歯科の分野においては20年ほど前より使用されており、当時の歯科医の努力には敬意を表するものですが、今の治療レベルから考えると、まことにお粗末としかいえないものばかりでした。そして1988年にドイツでエルビウムヤグレーザーが開発され、「レーザーで歯を削る」ということが現実のものとなってきました。ただし、器械のコストが非常に高く、一般の開業医に普及するのには至りませんでした。そして1990年代後半になって、やっと初期型のエルビウムヤグレーザーがM社から発売され、日本でもわずかずつ普及するようになりました。そして2000年3月、当院でも使用している「デントライト」がHOYAから発売され、現在に至るまで、多くの患者様の治療に使い、好評を得ております。

他のレーザーとの違いは?

エルビウムヤグレーザーの一番の特徴は、なんといっても歯や粘膜のごく表層にしか作用しないという点です。「むし歯に照射すればむし歯だけが削れる、」これはごく当たり前の話のように思われますが、他のレーザーにおいては、「歯を削るため、レーザーを照射していたら、むし歯は削れず、歯の神経が死んでしまった」ということはよくあることなのです。つまり表層にあるむし歯には作用せず、そこを透過してその奥にある神経に作用しまった結果です。ある種類のレーザーは、照射部位より6cm奥まで作用するというデータもあります。エルビウムヤグレーザーでは決してそういうことがありません。そういう浸透性のあるレーザーは本来歯を削ることには不向きなのですが、レーザー=先進医療という構図から、知識もないのに「何でもレーザー」という歯科医がいるのも残念ながら事実です。

また、レーザー先進国のアメリカではエルビウムヤグレーザーに関する論文が一番多く書かれています。それは通常の歯科医療のなかで、最も将来性のあるレーザーと位置づけられているからです。

高出力レーザー(classⅣ)の使用には、高度の専門的知識と技術が必要です。私はエルビウムデンタルアカデミーと国際レーザー学会に所属し、定期的に勉強会に出席しておりますが、いつも思うことは、レーザーというのは非常に奥深く知れば知るほど、もっと知識が必要になると痛感しております。もし、他院でレーザー治療を受け、疑問に思うことがある、またはこれから受けてみたいと思われる方はお気軽にご相談ください。

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