ホームホワイトニングは「何となくめんどくさそう...」「本当に効果はあるの?」などなど、皆様あまり良いイメージがないみたいです。実際今まで我々がホワイトニングを行ってきたほとんどの患者様は、まずはオフィスホワイトングをご希望されます。
しかし、ホームホワイトニングの特徴は、何と言ってもその仕上がりの美しさです。
オフィスホワイトニングのように、見た目の即効性はありませんが、2週間の装着で確実に白くなります。ただ、それにはひとつ条件があります。それは当院で使用しているアメリカ直輸入のホワイトニング材を使用することです。これは大きなポイントで、一般的に日本国内で流通している「ナイトホワイト」という商品は単に過酸化尿素10%を含むだけですので、際立った効果は望めません。現在、アメリカでは第3世代に当たる「ナイトホワイト エクセル3」というものに取って代わられています。この薬材は、過酸化尿素10%、16%、22%の3種類があり、それぞれすべてに過酸化水素が含まれています。もちろん濃度の濃い物の方が早く白くなりますが、たとえ10%の物でも過酸化水素を含んでいるため、日本国内で流通している濃度10%の物とは比較にならないぐらい白くなります。また、オフィスホワイトニングのように光を使用しないため、歯並びの悪い患者様でも、むらなく白くすることができます。
余談ですが、この日本国内仕様のナイトホワイトを専用トレーに入れ歯に装着して、そこにネオジウムヤグレーザーを当てて、白くする、という方法でホワイトニングをする歯科医がいますが、あれはとても危険な行為です。ネオジウムヤグレーザーを照射することによって、歯の表面に置いたホワイトニング材が温まって活性化して歯をより白くする、というのがその方法を行っている歯科医の言い分ですがの特徴を知っていれば、あんな方法を行うことはあり得ません。ネオジウムヤグレーザーは、非常に透過性の強いレーザーで、そんなことをしたら、歯の表面が暖まる前に、神経が熱を吸収して、歯の神経に深刻なダメージを与える可能性があります。唯一レーザーでホワイトニングに使用できるのは「アルゴンレーザー」のみでしょう。ただし我々が現在行っているオフィスホワイトニングと比べても効果はすぐれているとは言えず、使用する意味自体がないように思います。やはりオフィスホワイトニングは「プラズマ光」が最適です。